至高の冷酷総長は、危険なほどに彼女を溺愛する -CLASSIC DARK-
穴埋めだとか下僕だとか、嫌がらせだとかさんざん言われてきたけど、どれもいまいちピンとこないまま。
龍泉閣の雑用を任されるわけでもないし。
静日くんにああしろ、こうしろと無茶な命令をされるわけでもない。
嫌がらせは……。
静日くんにとったらそうなのかもしれないけど、実際に嫌だって思ったことはないし。
具体的に何を指して嫌がらせだって言ってるのかもわからない。
1番大きな理由としては、やっぱりわたしを見張るため……なんだろうけど。
わたしは毎日、朝昼夜、美味しいご馳走を食べさせてもらえて。
可愛いお洋服も着られて。
Sクラス以上の男の子に見初めてもらうための裏の手まで教えてもらっていて……。
これまで生きてきた中で今が1番幸せだって胸を張って言える。
──そう。
幸せすぎて、怖いくらいに。