至高の冷酷総長は、危険なほどに彼女を溺愛する -CLASSIC DARK-

いやいや、静日くんはさすがに。

でも先生は人でもいいって言ってた……。


考えているうちに、鉛筆すでに画用紙向かっていた。


す、す、すーっとだいたいの位置と大きさを決めて印をつける。


初めはほんの出来心。

薄く輪郭を描いてみるだけ描いて、すぐに消そうと思っていた。


……でも、頭の中の静日くんを画用紙の上でなぞれば、どんどんどんどん線が進んでしまう。



伸びた背筋、さらりと流れる黒髪。

真剣な眼差し、影を落とす長いまつ毛。

すっと通った鼻筋に、薄い唇。

ページをめくる、骨ばった大きな手……。


いつも斜め後ろからこっそり眺めている、大好きな姿──。



──キーンコーンカーン、コーン……


チャイムが鳴って、はっとした。
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