至高の冷酷総長は、危険なほどに彼女を溺愛する -CLASSIC DARK-

「それだと学生証を押し付けてわざわざ返しに来させるっていう意味不明な嫌がらせでしかないじゃん」

「んえ……嫌がらせじゃなかったんですか」

「嫌がらせだと思って来たの? どえむチャンだねえ」



くす、と笑われた。



「俺は待ってたんだけどな。俺なりに、盛大にもてなすつもりで」

「モテ……なす……?」


「でも気が変わっちゃった。意地悪されたいすばるには、もってこいのシゴトがある」

「?……、??」


まるで話についていけないわたしは、首を傾げてひたすら相手を見つめるしかなく。

相手は、恐らくわたしがついていけてないのをわかっていながら話を続ける。



「昨日、龍泉閣で欠員が出たんだよね」

「欠員? へえ……そう、なんですか」


ナイショ話の声量とはいえ、こんな、みんながいる食堂で「龍泉閣」なんて言葉を口にしていいのか。

はらはら、はらはら。
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