至高の冷酷総長は、危険なほどに彼女を溺愛する -CLASSIC DARK-
すごい……?
朱雀院様は、あくまで窓の外を見つめたまま言葉を続けた。
「静日の弱み握った人間、あんたが初めてだよ」
「……弱み?」
「鈴木要の正体が京静日だってこと。あんたに知られた経緯が偶然とはいえ、静日にとっちゃ今の状況は爆弾抱えてるようなもんだからな」
「……はあ」
よっぽど知られたらまずいのかな。
でも、そんな……。
「爆弾なんて大げさな、と思うだろ? けど、あいつの立場で考えればそれほどデカイ問題なんだ」
「な……るほど」
「で。その爆弾があんただってハナシ」
「っ、え」
朱雀院様は目線だけを寄越して、わたしを見据えた。
「わたしが爆弾、」
「そ。だから側に置いて四六時中見張るつもりなんだろ静日は」
………ああ。そういうこと、か。
通りで。
京様のようなお方が二度もわたしなんかの前に現れるはずがない。
真の目的は欠員の穴埋めではなく、わたしを見張ること……。
もやもやしていたのが、すとんと腑に落ちた。