無気力な王子様は私への愛を拗らせたヤンデレさんでした。
「じゃあ、言うよ」


ドキッと心臓が音を鳴らす。


「はい」

「こないだ言いかけた通り、キミは幼い時の記憶を消されている」

「……はい」

「そして、代わりになった記憶の中の、日向がいるだろう?」

「はい」


代わり……私の中でのひなくんとの記憶が、間違っていたなんて……。


「その日向は、まず容姿から間違っている」

「……え?」

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