秘書室の悪魔とお見合いをしたら〜クールな秘書と偽装結婚することになり、いつの間にか愛でられていました〜

『くにいーー?! いや島田?! いやいや! 國井でいいんだよな?! 相棒の俺に、なんの報告もなしとか冷たくねぇか?!』

ゴリラのように雄叫びをあげる藤森さんに悪気なく首を絞められたり。

『國井ちゃん……妄想じゃないよね……?』

坪井さんに爽やかな笑顔でさりげなくひどいことを言われたり。

『……桜、午前休憩で――顔かしなさい……』

めでたい席なはずなのに、ずっと報告できていなかった親友からは般若のような顔で迫られたりして――

そんなわけで、秘書室の隣に併設された休憩室で、私は親友による手厳しい取り調べを受けている。
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