⚠︎絶賛⚠︎幼馴染と溺愛中
「さっきから成瀬のこと見すぎ」


ジッと見ていたのか、拓哉くんがそう言った。



「あっ…」

〜っ恥ずかしい。

見てるのバレバレだった。



「あーあ…なんかムカつく」


ポロっと何か呟いた。



「そういえば、なんで救護室にいるの?」


たしか拓哉くんって脚速いよね?

リレーに選ばれなかったのかな。



「俺、練習試合で脚捻ってさ。だからリレーにも参加できてないんだよ」


あ、そうだったんだ。

よく見れば左脚の足首には包帯が巻かれてあった。



「だから救護係に任命されちゃったってわけ」


「そっか」


「ふっ…ダサくね?」


「ううん、そんなことないよ。怪我って頑張った証拠でしょ?…私だってさっきのリレーで頑張りすぎちゃって転んだもん」
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