花と誠の想い
寂しさと、空白と

浮世

ジリジリと肌を焼く感覚。
俺は夏が嫌いだ…。


「土方さーん!!
また女連れてどこにいくんですかー?」


イライラしてる時に
1番聞きたくねぇ声がする。


「宗次郎!
おめぇのしったこっちゃねぇだろぉ!
いちいち口挟むんじゃねぇ」


隣の近藤さんが困った顔をしている…。

俺がこんなんじゃぁ
近藤さんが不安になるのも無理はねぇ。



あいつがいなくなってから何年経ったか、
もう5年は経った。


どんな女を抱いてみてもちっとも気持ちよくもねぇし、誰もあいつの開けた穴を塞いじゃくれねぇ。


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