花と誠の想い
俺はガキが嫌いだってぇのに、
近藤さんは宗次郎と仲良くしろとうるせぇし


宗次郎も一丁前な口利きやがるし、


俺の心は荒んでいった…。


何をしてる時もあいつのことが頭に浮かぶ

道場で稽古つけてる時も、

宗次郎と近藤さんが
他愛もない話をしてる時も、

知らねぇ女抱いてる時も、


何で気を紛らわせても、
あいつの存在は大きくなるばかり。

もう居ないやつに罪悪感を抱きながら
女を抱いて、

どの女からもアイツの匂いはしなかった。

その度に心の穴は広がった。


俺はこのまま生きててもいいのかわからねぇ



アイツのいない世界に意味があるのかも…。


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