(続)頼くんを堕とす方法
「えっ、莉子…ちゃん?」




すれ違い際に呼ばれた声に聞き覚えがある。



「…末松くん!?」



「うぉー!やっぱり莉子ちゃんだっ。久しぶり!」



「久しぶりだね」





スーツを着た末松くんはすごく新鮮に見えて、どこか大人の雰囲気を感じた。





「え、てかこんなとこでなにしてんの?」



「あ〜…ちょっと、ね」



「…ね、少し時間ある?俺の会社すぐそこだし、ちょっと寄ってかない?」



「え、いいの?」



「全然オッケー。こう見えて上司たちに可愛がられてるから、応接室くらい借りれるよ〜」




と笑った末松くんの表情は変わってなくて、少しだけ安心できた。
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