【完結】カルティナ姫と三人の王子〜目が覚めたら婚約者が三人いました〜


「ルイトさん……」
 
「僕はあなたと結婚したら、ずっと幸せに暮らしていけると思っています。 それはまさに、あなたとの出会いが運命だと思えるからです」

 運命……。わたしたちは運命の赤い糸で、結ばれているということなの?

「僕は子供がほしいからあなたと結婚したい訳ではありません。……僕は単純に、あなたと幸せになりたいから結婚したいのです」

 幸せに、なりたいから……。それはわたしも、同じかもしれない。
 結婚して子供を産むということは、確かに考えてはいなかった。 考えていたのば誰と幸せなりたいがということだ。

「僕はあなたを幸せにしたいと、本気でそう思っています。 あなたへと愛は、これからもこの先も変わりません、ずっと」

 そんなこと言われたら、わたし……。嬉しくて泣いてしまいそうだ。

「カルティナ姫、僕はあなたを生涯愛し抜くと誓います」

 わたしの左手を取ったルイトさんは、わたしの手の甲にそっとキスをした。

「カルティナ姫、僕と幸せになりましょう。……永遠に」

「……ルイトさん」

 どうしてみんな、そこまでわたしを愛してくれるのだろう? ずっとそう思っていた。
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