【完結】カルティナ姫と三人の王子〜目が覚めたら婚約者が三人いました〜


「はい。 ローストビーフも、マロミさんの手作りです」

「美味しそうですね。 僕、実はローストビーフ大好きなんですよ!」

「本当ですか? 良かったです」

 ローストビーフが好きなんだ、ルイトさん。

「では、いただきます」

「どうぞ」

「……ん!? 美味しい。美味しいです!」

 ルイトさんは目を見開いて、美味しそうな顔をしていた。

「本当ですか? 良かった」

 こうやって誰かが喜んでくれるだけで、私は嬉しい。
 みんなが美味しい物を食べて笑顔になってくれるだけで、幸せなんだと思える。

「皆さんは、三人で生活されてるんですよね?」

「そうですよ」

「家事とかは、どうされてるんですか?」

 わたしは三人に質問しながら、食事をした。

「僕たちは家事は、三人でローテーションしています。毎日一人ずつ交代で家事をやっていて、料理担当、家事や洗濯担当、買い出し担当など、順番に割り振っています」

「そうなんですね」

 なるほど、家事とかは三人で割り振ってたんだ。 
 でもそうだよね?よく考えたらその方がいいよね。

 毎日同じことしてても、飽きちゃうと思うし。
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