【完結】カルティナ姫と三人の王子〜目が覚めたら婚約者が三人いました〜
「だからケンカにはならないし、自分たちで決めたルールなので、ちゃんと守れています」
「それは素晴らしいですね」
男同士だから、ギスギスしてるのかと思いきや、そうでもなさそうだし。
それは多分、三人がちゃんと屋敷でのルールを徹底しているからなんだな。
「ごちそうさまでした」
「とても美味しかったです」
そんなこんなで食事を終えたわたしたち。
みんな満足したみたいで、三人とは色んな話を出来たし、それだけでこの食事会を開いた意味があったと思える。
「失礼します。 皆さん、紅茶のおかわりはいかがですか?」
「あ、じゃあ……お願いします」
マロミさんがカップに再び淹れたての紅茶を注いでくれる。
わたしはその間、食器を纏めて片付けていく。
「僕たちもやりますよ」
と、カルナさんが食器を手に取る。
「え? い、いえ!皆さんはお客様なので、大丈夫ですよ!?」
と言ったのだけれど……。
「いいんですよ、姫。ご馳走になったので、このくらいはさせてください」
「そうですよ、姫。僕たちにもやらせてください」
三人は優しいのか、食器を片付けるのも手伝ってくれる。