【完結】カルティナ姫と三人の王子〜目が覚めたら婚約者が三人いました〜


 レストランの中に、まだ人は数人しかいなかった。

「どこでもいいみたいですね。 あそこに座りますか?」

「そうですね」

 ルイトさんとわたしは、奥の窓側の席に座った。

「好きな物を食べて下さいね、姫」

「ありがとうございます」

 メニューを注文したわたしたちは、他愛もない話をしながら食事をした。

「ごちそうさまでした」

「美味しかったですね」

「ね、美味しかったです」

 レストランでの食事を終えたわたしたちは、再び施設の中へと移動する。

「姫がやりたいことがあれば、何でもお付き合いしますよ?」

 優しいルイトさんは、わたしのしたいことを全部やってくれると言ってくれる。
 そんなルイトさんの優しさに、わたしはなんだか安心感を覚えていた。

「ルイトさん、お待たせしまっ……きゃっ!?」

 夕方になり帰ろうという話になり、それぞれ着替えたわたしたち。
 ルイトさんの元に駆け寄ろうとしたわたしは、出口の段差に躓いてしまった。

「姫っ……!!」

 そんなわたしを、ルイトさんはまた助けてくれたのだった。

「カルティナ姫、大丈夫ですか?」
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