離婚しましたが、新しい恋が始まりました
気立ても良く優秀な看護師で、しかも家柄も美しさも申し分ない嫁だと思っていたのに、思いやりのない姑の言葉や夫の浮気が紬希の心を深く傷つけてしまったのだ。
「君は、立派な女性だよ。うちのバカ息子には勿体なかった」
「秦野先生……」
「君と暮らした日々は短かったが、楽しかった」
「そう言っていただけたら嬉しいです。悲しいことばかりじゃなかったって思えます」
紬希は、心からそう思っていた。
「とにかく、妻が入院中に会いたいと言っても無視してくれていいからね」
「は、はい。あの……私に会いたいっておっしゃるのには何か事情がおありなんですか?」
「君にこれ以上負担をかけたくないから言わないでおくよ。君は何も知らない方がいい」
「わかりました。では、そのように対応させていただきます」