(BL)超ドMすぎる野郎を思い切りギリギリ焦らしてやる私(究極ドS先生に無茶苦茶にされたくてしょうがない俺)
【1(M)1】


最初の出会いは

仕事の一環。
ただの自己紹介で訪れただけの場所。

だけど、

そこで俺は・・
たった、ほんの一瞬の出来事で、

心臓を抉り取られてしまったんだ。


扉が開いた瞬間のほんの数秒・・で、あの人の視線が移り変わったのを
俺の目は見逃さなかった。そして、それはもう目に焼き付いて離れなくて
あまりにも急な出来事で、頭がいっぱいになって・・挨拶も上手くできずに・・いた。
俺・・ヤバい・・仕事中なのに、
どうしよう。

「ち」

え?今、この先生、舌打ちした?
小さくしたみたいだから、支部長には聞こえてないみたいだけど、
俺にはちゃんと聞こえてた。舌打ちした時に少し唇が跳ねてた。

ブルッ

体中に電気が走って内面から震えが起こる
もはや、支部長が何を言っているのかも聞こえてこない。
聞こえてくるのは・・

二度目の舌打ちの音だった。

ブルブルッ

思わず声に出てしまった。
「二度目・・です」
と。

驚いた顔してた。
誤魔化そうとしてた。

別に隠す事・・

あ、そうか。
先生も俺と同じなんだ。

外と内で使い分けてる


・・先生のは
隠さなくてもいいのに。


でも、先生は
『がっかり』とか、
『文句ある』とか、なぜか、そんな事言ってくる、
なんで、そんなコトを言うのかわからない
そんなコト思わない
思うコトは、

『・・方が大好きです』

え?また先生が驚いた顔になってる・・

ハッ!し、まったっ!!
また声に出てたっ?
すぐに謝ったケド、謝ったのにっ、

ドンッ!

ビックリした。
いきなり、壁に先生の手がドンッって置かれて、
顔が近づいてきて、あの目で見られてっ


あ・・、

もう我慢の限界っ、



うっ、でも、こんなトコではダメっ、

急いでトイレをお借りした。


・・危なかった。

もう少しで、あの場で・・


そうは思っても、なかなか俺の体は治まってくれなくて。


トイレで・・



ああっ、

し、
失態だっ、

あれだけで、これだ。


でも・・本当は、先生に・・

先生とっ、///


あ、
れ?なんか賑やかな声がする。
アシさん達か・・な。

ふぅ。

落ち着け。

息を整えて、表の顔に戻すんだ。


そうしないと俺はこの世で生き抜いていかれない。
それだけこの体質にはリスクがあるんだ。

ホント・・


厄介。
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