Life is a flower
母の墓前で偶然会ったあの日から時は流れ、今こうして僕たちは自然に微笑み合っている。

明日、僕はこの花束を抱え、

「生涯をともにする人が出来ました」

母に、そう報告しに行く。


あの日…僕に背中を向けて去っていった彼女はとても悲しげで、何故かもう二度と会えない気がした。

翌日の仕事のあと、急いで店をたずねたが、彼女は居らず、何しろその頃は名前すら知らなかったので、どうしていいかわからずにいた。
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