お館様の番選び
「朧。魅了の瞳の力が使えるようになったて。おめでとう。大きくなったなー。」

朧のお兄様、朔様のお屋敷に着いたわたしたちはまずこの町のお館様である朔様と番様にご挨拶をしていた。

朧の力の発現のおかげで約束の時間に遅れたことはなんとなくうやむやになっていた。ほっ。

はー、朧も綺麗だけど、朔様もまた美しい……朧が歳を重ねたらこんな感じになるんだろうな……それにしても…お館様一族のいー匂い……すーはーすーはー……

「…あかり。…よだれ出てる……。」

はっ、しまった。「しっ、失礼しましたっ!」朧に窘めなれて我に帰る。

< 69 / 138 >

この作品をシェア

pagetop