お館様の番選び
陽の父親、僕の父の兄にあたる伯父の屋敷に着くと伯父は玄関まで出迎えにきてくれていた。

「伯父さん、ご無沙汰してます。」

「朧。よく来てくれたね。あかりさんだったかな。二人に会えるの陽も楽しみにしていたよ。さあ、上がってくれ。」

そういいながら、伯父は僕にはついてくるようにと外に出ていく。

「朧。来てそうそうすまないが、二人だけで話たいことがある。」

「…分かりました。」

今回のことは父から話があったときから、かすかな違和感を覚えていたが、伯父の疲れている様子をみて、はっきりと分かった…陽に何かあったな……。

あかりと明さんはそれぞれの部屋に案内されて姿がみえなくなっていた。
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