きみの笑顔は、季節外れの太陽のようで
「宮本くん、どうしたの、急に」

「どうしても渡したいものがあって」

宮本くんは、ビニール袋からごそごそとなにかを取り出すと、少し強引に私の手に握らせた。

「これ……」

以前私が食べたキャラメル味のアイスクリームが私の手にのる。

「……これを渡すために来てくれたの?」

「うん。好きやろ? この味」

優しいやろ、と彼は胸をドンと叩いた。

「好きだけど……どうして急に?」

「まあ、細かいことはいいやん?」

「でも……」

「あー、もう! 嬉しい? 嬉しいならつべこべ言わず素直に喜んでや!!」

少し拗ねた様子の宮本くんが可愛い。

ここは素直に、喜んでおこうか。

「うん、嬉しい。ありがとうね」

私の言葉に、宮本くんの顔がほころんだ。

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