きみの笑顔は、季節外れの太陽のようで
「九月後半から、大会の予選が始まるねん。新学期が始まったら部活が忙しくなるから、今のうちに遊びに行こ」

「大会?」

「うん。ウィンターカップっていう、大きくて有名な大会があるねん」

へえ、そうなんだ。

スポーツによって色々大会があるんだな。

ウィンターということは、冬に行われる大会なのかな。

「どこか行きたい場所ある?」

「うーん……」

行きたい場所。行きたい場所、かあ。

「あ!」

思いついた。ずっと行きたかった場所。

「隣の県にある、あの遊園地に行きたい!」

「あの遊園地って……絶叫系の乗り物ばっかりあるところじゃなかった……?」

「そうだけど」

あれ? もしかしてこれは。

「絶叫系、苦手なの?」

「別に……別に苦手違うし! 行こう。お前がギブっていうまで、乗り回そ」

「わーい、楽しみ!」

宮本くんの部活がオフの日と、私の予定が空いている日を照らし合わせる。

スマートフォンのスケジュール帳に予定を登録すると、その日だけ明るく輝いた気がした。
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