本気の恋を、教えてやるよ。




それはちょっと……。


というか浮気相手を了承したわけじゃないし、やっぱりこんなの良くない。


「ちゃんと断らなきゃ……」


駒澤くんを私と慶太の事に巻き込むわけには行かない……よね。


それから、数日後。

駒澤くんたちとお昼を食べることも無く夏休みに入り、ジリジリと焦がすような暑さが続く夏真っ盛り。


今日からバスケ部の強化合宿が始まる。つまり、私と梓ちゃんの臨時マネージャーも。


「稲葉さーんっ!」


合宿所がある最寄り駅からはバスが出るらしく、待ち合わせ場所に着くと沢山の人がいた。


きっと多くの人が合宿の参加者だろうけど、あちこちの支店から参加するらしく知らない顔だらけだ。


「佐川くん、おはよう!」


キョロキョロとしていると少し離れたところで佐川くんが大きく手を振っているのが見えて、ホッとして駆け寄った。


「おはよう!朝から美人を拝めるなんて幸せだ……」



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