本気の恋を、教えてやるよ。
「じゃあ、説明して。あ、食べながらでいいから」
「う、うん」
どうぞ、と手のひらでパスタを指し示され、頷いて一口含む。
でも、食べてる間も梓ちゃんの猫目っぽい大きな二つの瞳がじっとこちらを見てくるので、正直食べにくい。
何度か咀嚼し、ごくん、と飲み込んでから、私は口を開いた。
「説明って言っても……別に、普通だよ?いつもと同じだった。普通にアパートに行って、携帯もそこにあった」
私の言葉に梓ちゃんが眉を顰める。
「いつもと同じ、ってことはつまり──……」
「うん。知らない女の子と一緒だった」
しかも裸でね。とは、さすがに生々しいので飲み込む。
でも察したのだろう。梓ちゃんの額に青筋が浮かび上がり、顔を引き攣らせている。
その瞳の中では、悲しんでいるような、怒っているような、負の炎が燃えていた。
「アイツ……何回浮気したら気が済むわけ?それも毎回毎回違う女と……もう病気ね」