角砂糖より甘い先輩の溺愛は、今日も止まらない。
そうだ……。私この前先輩にキス……されちゃったんだ。
「そ…れは、先輩が勝手に……」
「逃げようと思えば逃げれるんじゃない?」
「そんなの、無理です……だって先輩が……」
私のことを抱きしめてたんだもん。身動きひとつできなかった。
「俺がなに?」
「先輩が……こんなふうに……」
それ以上言葉にするのが恥ずかしくなって、口ごもっていると、
「俺がこんなふうに抱きしめてるから、って言いたかった?」
耳元でわざと甘く囁かれるから、体温がぐっと上昇する。
肯定も否定もできないまま、「っ」唇を噛み締める。