角砂糖より甘い先輩の溺愛は、今日も止まらない。

***


「それで瑠衣、さっきのあれはどういうこと?」


お昼のことを追求してくるつばきちゃん。


「ど、どうっていうのは……」

「いきなり廊下で声かけられたでしょ? 私、もうびっくりしちゃったよ!」

「うん、それは私もだけど」


たしかに私もすごく驚いた。いきなり知らない人から手掴まれちゃうんだもん……。

だけどそれより驚いたのは。


「つばきちゃん、いきなり私のこと見捨てちゃうんだもん……! ほんとにびっくりしたんだよ」

「え? 違う違う! あれは見捨てたわけじゃなくて、先輩の提案を断れなかっただけ」


見捨てたわけじゃなくて、断れなかった?

それって結局……。


「同じことじゃない?」

「全っ然、違うから!」


身を乗り出して違うと否定をする、つばきちゃん。


「だって平野先輩っていったらクールで超絶イケメンってもっぱらの噂だよ?!」

「噂……?」
< 16 / 280 >

この作品をシェア

pagetop