角砂糖より甘い先輩の溺愛は、今日も止まらない。

今、なんて……私から先輩にキス……？


「なんでも言うこと聞いてくれるんだったよね」

「うっ……。そうなんですけど、でもそれは……」


ちょっと私が思っていたものとはかけ離れすぎていて……。

素直に頷くことができずにいると、


「あーあ。約束破っちゃうんだ。瑠衣は一度約束したことはちゃんと守ってくれると思ってたのに」


わざとらしく、先輩が嘆いている。


うう、先輩ずるい……。そんなふうに言われたら……。


「……します、ので」


断ることなんて、できなかった。


言っちゃった、私。ほんとにこれでよかったのかな。


「ん」


先輩は、少し満足げな表情。


するって言っちゃったけど……。でも、キスってどうやるんだろう。この前は、先輩からだったし。

聞いてみてもいいのかな……。


「先輩、あの……」

「ん？」

「……キスのやり方が分からないです……」


ううっ……。自分で言ってて恥ずかしいな。