角砂糖より甘い先輩の溺愛は、今日も止まらない。

「瑠衣、可愛すぎ。いちいちすることが可愛すぎて心臓が痛い」

「だ、大丈夫ですか?」


心臓が痛いって、どこか悪いんじゃ……。


「この痛みは、瑠衣が好きって言ってるだけだからだいじょーぶ」


ううっ、先輩ってばそんなこと言って……。

私ばかり嬉しくなる。


「瑠衣」


私の頬を優しく包み込まれる。

その手が温かくて気持ちよくて、思わず擦り寄ってしまう。


そうしたら、先輩がわずかに口角を上げて笑った。

その表情もすごくかっこよくて、どきどきする。


先輩が、私を見つめるから、私は自然と目を閉じて。

もう何度目か分からないキスをする。


いつもより少し長くて、気持ちが伝わってくるようで。
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