角砂糖より甘い先輩の溺愛は、今日も止まらない。
先輩からかけられる質問が、どれも照れくさくて。
「俺、やばい」
両手で顔を覆った先輩。
「……え、あの、先輩?」
なにがやばいんだろう。
「瑠衣がいきなりそんなこと言うから」
えっ、私……? 私がなにかとんでもないことを言っちゃったのかな。
「お、怒らせてしまったら、ごめんなさいっ……!」
「怒ってねーよ。ただ、そろそろ限界だなって思っただけ」
「……へっ?」
一体なにの限界なんだろう……。
「瑠衣のせいだから」
「わっ、私…ですか? 私はべつになにも……っ」
「そうやって無自覚に煽るところがずりーよなぁ」
「え、あの、ええ……?」
責められている気がするのは、気のせいじゃない?
だけど、怒られてるわけじゃなさそう……。
「つーか今日のお菓子、何だったの?」
「あ、えっと、プチシューでした。小さなひと口サイズのシュークリームです」
「うわ、うまそー。いや、絶対うまいに決まってるし」