これが我が一族の能力〜鎌倉時代編〜
お正月の間は、おばちゃんが休んでなさいって言うから修行がないから私は家で寛いでいる。



そして3学期が始まるとすぐ入試が始まる。
内部進学組でも試験は行われる。
昼休みも勉強する人までいる。
そして、愛美も。
勉強の苦手な愛美は、昼休みまで勉強していた。



「愛美だいぶ、成績上がったね」
「私だけ落ちるのは嫌だから」
「……」



そして、家に帰ると珍しく母さんがいた。



「お帰り」
「明里、お帰りなさい」
「早いんだね」
「たまには、帰ってくるわよ」


ふてくされ気味に言う母さん。
そんな母さんを見て私は察した。



"あぁ、あの人と何かあったのか"って――。
あの人は母さんの浮気相手。
その人と何かあれば今みたいに母さんはなるの。




「ご飯作るね」
「いいわよ。私がやるわよ。明里は勉強でも」
「しなくても私受かるよ」
「明里……。そういえば、明里は成績良かったものね。歴史以外は」
「歴史以外は余計だよ」
「じゃあ、ご飯作るから手伝って?」
「うん!」



この日私は、母さんと料理をした。
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