これが我が一族の能力〜鎌倉時代編〜

そして、月日は過ぎた。
ずっと延ばされていた、当主就任の儀式の日取りが決まった。
日取りはＧ．Ｗ中のうちの１日。



私は儀式のための舞の練習をした。
そして、着々と準備が進んでいた。



あとはゆうが……。
清盛に乗っ取られたゆうが来るだけ。
その時にゆうの中にいる清盛を剥がすだけ。



そして、いよいよ新当主就任の儀式の日がやってきた。



この日、おばあちゃんは苛立っていた。




自分たちの娘の当主就任の儀式の日に欠席するとはと。
そう。
あの2人に。



「全く!あの２人は何考えてるんだい」
「おばあちゃん、いいよ!仕方ないよ。あの２人はいつものことじゃない!」
「しかしっ!」
「私はあの２人を家族と思っていないから。私の家族は龍稀とおばあちゃんと天后だけだよ」


そう言いながら、私は微笑む。
そして、儀式の時間がやってきた。



「明里様、時間です。準備をお願いいたします」
「わかった」



おばあちゃんの側近をしていた女性が声をかけてくる。
そして、私は儀式の準備をする。



「失敗は許されない!」



そして広場へと向かう。