これが我が一族の能力〜鎌倉時代編〜
「明里!天后!」
「くっそぉ!」
「おやめ!天后がついているんだ。大丈夫だよ」



そう言ってスミレ殿は彼らを諌めた。
私も行かなきゃだね。
こっちにいるのあの子を見てみたいけど。
晴明殿に保護されてもらちゃ困るからね。 




「愁一郎殿」
「あの子を頼みましたよ」



大丈夫だよ、スミレどの。
明里は、彼らの娘であるあの子だけは何がなんでも助けてみせるから。




早く戻らないと龍ちゃんが寂しがって泣いちゃうだろうし。
そういうと、誰が泣いてるんだ!!って怒りながら叫びそうだけど。



龍ちゃん驚くかな?




それともなんで連れてきたって怒るかな。
あの子はお姉ちゃん大好きだからね。




さてと本当に帰らないと晴明に連れて行かれちゃうし。




「では、スミレ殿」



私は一族の力を使い鎌倉の時代へ向かう。
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