これが我が一族の能力〜鎌倉時代編〜
早めに寝た私は夜中に目を覚ました。




喉が乾いたから、キッチンへ向かう。


いつからかな?
家に帰ってこなくなったのは考えても仕方ない。



「早く大人になりたいっー!」


私がそう叫ぶと、変な声が聞こえる。




『ナラバ、コチラガワニクルカ?』
「えっ?」



警戒し、部屋中の気配を探る。
しかし、なかなかさがせない。かの足音が私に近づいてくる。
私がやめて、来るなと念じる。
何かが私に触れようとしたその時。



バチッ



「うっぐっぐぅ……」
「貴様っ!この女に何用だ!?人……ではないな」


するとそれは、去り際にいう。


『はははっついに見つけたぞ。
あやつの後継者よ。
我はお主たちは許しはせぬ。
はははっ』


そう言って去って行った。



後継者?
誰が誰の?
わからない。
< 9 / 78 >

この作品をシェア

pagetop