もう一度、その声が聞きたかった【完結】
(勇人 side)

3日間、店長としてのさくらを見て
すごく成長したなと感心する。

一緒に働くのは久々で楽しい時間になった。

ふと接客をしている彼女を見て思った。

以前の彼女は美人でシャンとした女性だったが
今の彼女は少し柔らかい雰囲気になった気がする。


現に彼女の笑顔にやられた男性客が
彼女にメモらしき物を渡している。

''はぁ〜"

ついついため息がでる。
接客業ではよくある話だが
目の前で自分の彼女がナンパされて
いい気はしない。

今はお互い仕事モードだから
何も言わないが
家に帰ってから問い詰めることにしようか。

俺ってこんなに嫉妬深くなかったのにな…。
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