明日もキミといられたら。
…………ん?

これは怒り………?

「え、えっと……怒ってる?」

怒りなのかどうか分からない私はとりあえずそう聞いた。

「はぁ?千夏に怒る訳ないじゃん。これは…………ヤキモチ……だっつーの。」

ヤキモチ………?

やきもち………

ヤキモチ!?あの笑未くんが……!?

これは、貴重なんじゃ……

「なんで千夏はニヤニヤしてんの?」

「いや……だって、笑未くんがヤキモチって………」

可愛い過ぎるとは死んでも言えないっ………

「…………っ」

すると笑未くんは目を見開いて、もたれかかった体を離した。

「なんでもない………」

恥ずかしいのか距離は少し離れていた。

これはチャンスと思い、ちょっと笑未くんをからかってみた。

「ヤキモチなんて妬くんだね~?」

「も、もとはと言えば千夏がっ……!」

慌てている姿もなんとも言えないほど絵になる…………

でも、さっきの誤解は解いておかないとね……

そうこうで誤解を解くこと3分程。

さらに笑未くんはヒートアップして顔を赤らめた。

「なんだよ………マジで焦ったんだから。」

そう笑未くんは顔を隠すように呟いた。

「でも、あいつ千夏のこと好きって言ってたし、油断は出来ない………」

そんな心配をしている笑未くん。

「私は一生、笑未くんとご一緒ですっ!」

「それダジャレ?」

「ち、違うもんっ!」

私がそう言うとあははと笑った笑未くん。

「バーカ、俺だってそうだし。」

たまには妬かせるのも大切、かな?

なーんて程々にしないといけないけど………

そんなことを考えながら大好きな笑未くんに思いっきり抱きついた。



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