日直当番【完結】
 私は生返事をしてクリーナーに手をかけた。いちいち注文の多い男だ。なんだかやるせない気分になってくる。なんなんだ進藤くん…と思いつつも、黒板消しに力を込めた。

「よっしゃあ、これでいいっしょ」

 自分でも惚れ惚れするくらいに黒板はピカピカに輝いていた。

「神崎さん」

 席に着こうとする私を再び進藤くんは呼び止める。

「今度はなんですかっ」

私は少し語尾を強めて振り返った。

私は生返事をしてクリーナーに手をかけた。いちいち注文の多い男だ。なんだかやるせない気分になってくる。なんなんだ進藤くん…と思いつつも、黒板消しに力を込めた。

「よっしゃあ、これでいいっしょ」

 自分でも惚れ惚れするくらいに黒板はピカピカに輝いていた。

「神崎さん」

 席に着こうとする私を再び進藤くんは呼び止める。

「今度はなんですかっ」

私は少し語尾を強めて振り返った。
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