理想の恋愛    〜高校生編〜
『あっ、そういうことか。』
 意味がわかり、照れた。
「あの、まだ、わかんなくてごめんなさい。」
「わかってる。だから、好きだって思ってもらえるように頑張る。」
「あっはい。」
「じゃあ、帰ろう。」
「うん。」
 自宅近くまで送ってくれた。

 寝る前に、みなみから電話があった。
「吉川のことなんだけど。
 告白する前に、告白された。
 付き合うことになった。」
「よかったじゃん。すごいね。」
「ありがとう。」
「おめでとう。」
 友達が、嬉しいと私も嬉しい。

『あっ、私、告白されたみたいだったなぁ。でも、よくわかんない。好きってなんだろう?』
 考えてもわからなかった。
 
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