理想の恋愛    〜高校生編〜
 高校生の男の人が入って来た。
「大丈夫?」
「はい。」
「あんたさぁ、もう少し強くなりな。
 痴漢ぐらい自分でなんとかしないと生きていけないよ。」
「すいません。ありがとうございました。」
「じゃあ、帰るから。」
「本当に、ありがとうございました。
 今度、お礼します。名前教えもらえますか?」
「そういうのめんどいからいいわ。
じゃあね。」
 帰ってしまった。
 
 口は悪いけど、すごく良い人だった。

 親が迎えに来てくれた。
「胡桃。大丈夫?」
「うん。ごめんね。仕事だったよね。」
「娘のほうが大事。」
 母親と一緒に車で自宅に帰った。
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