理想の恋愛    〜高校生編〜
 次の日の朝、先輩は本当に迎えにきてくれた。
「おはよう。」
「おはようございます。
 本当に、来てくれたんですね?」
「疑ってた?」
「いえ。信じてました。」
 先輩はニコッとしてくれた。

 しばらくの間、学校のある日は、先輩が送り迎えしてくれた。
 しかし、それをよく思わない女の子たちがいることに気づき始めた。
『先輩、モテるから、そりゃそうだよね。
 なんで浮かれてたんだろう。関わりたくなかったのに。先輩、優しいから、つい。』
 過去を思い出し、不安になった。
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