理想の恋愛    〜高校生編〜
 弱い自分とは、さよならしたかった。
 強くなりたかった。
 だから、抵抗した。

「生意気いいやがって。」
「違いますよ。先輩方のほうがキレイだから、自信もっていただきたいだけです。」
 胸ぐらをつかまれた。

『やば。殴られる。』

「何やってるの?こんなところで。」
 高橋先輩だった。
「流星、なんで?」
「小鳥の教室行ったら、小鳥いなくて。 
 俺の大好きな小鳥に何してるの?」
「この子、足治ってるのに、いつまでも流星に付きまとうから。」
「違うよ。小鳥がつきまとってるんじゃなくて、俺が小鳥に片想いしてるの。
 でも、さっき、小鳥が言ったのが本心なら両思いだけど。
 だから、小鳥に手を出したら、俺は誰だろうと許さない。」
「わかったわよ。」
 先輩方は去って行った。
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