幼なじみの一途な狂愛
「はい?」
「連絡も、毎日していい?」
「は?」
「遅くなって構わないから、絶対返事返して。
既読無視だけは、しないで!」
「乙哉、何言って……」
「梨々の既読無視、結構…いや、死にそうなくらい傷つく!!」
びっくりだった━━━━━━━
本当にこの人は、乙哉なの?
これって、ドラマで見るヤンデレ……?
いやいや、そこまでないか……
「梨々!!」
「あ、ごめん!!
……………乙哉、毎日は無理だよ」
「なんで?
梨々、俺のこと嫌い?」
(は?何故、そうなる)
「ううん、好きだよ。
でも、たまには職場の同僚と食事に行ったりしてるの。乙哉だって、スグルくん達と飲んだりするでしょ?」
「それって、男?」
「ううん。女性だよ」
「………わかった。我慢する。
ちなみに、スグル達と飲む時は梨々も連れてくからね!」
「…………乙哉」
「何?」
「どうしちゃったの?」
「ん?」
「なんか、昔の乙哉じゃない」
「そうかも。
この10年、梨々に会いたくておかしくなりそうだったから。再会できて、本当におかしくなったのかも?」
梨々香がアパートに入って、電気がつくまでひたすらアパートを見つめる乙哉。
「どうしたら、梨々と放れないでいられっかなー?
どうしたら………」
その日、マンションに帰りつき梨々香にメッセージを送る乙哉。
『梨々ー!今、帰ったよ!』
なかなか“既読”がつかない。
『梨々ー!』
『返事して?』
『まさか、もう寝た?』
『寂しい』
『梨々、お願い!』
ここで“既読”がつき……
『ごめんね、お風呂に入ってた』
『あ!そっか!』
『乙哉、おかえり』
『ただいま!』
そして、梨々香から着信が入る。
食いつくように出る、乙哉。
「梨々!!」
『乙哉』
「え……なんか、怒ってない?」
『あんな、立て続けにメッセージやめて……』
「だって、寂しいんだもん!」
『わかるけど、びっくりするでしょ!?』
「…………わかった」
『大丈夫だよ』
「え?梨々?」
『私も、乙哉から放れない。
乙哉を放さないよ!』
「梨々……」
『私だって、もうごめんだから!
あんな、寂しいの』
「うん」
『だから、こうゆうのやめよ?』
「わかった!」
漸く、乙哉が落ち着きを戻した。
かのように思われた……が━━━━!!!
「せめて一日でも早く、梨々と一緒に住みたい。
さぁ、どうすっかだなぁー」
通話が終わり、煙草を吸いながら乙哉は考えをめぐらせていた。
でもこれはまだ、序章に過ぎない。
乙哉の“純愛”は、確実に“狂愛”に変わりつつあった。
少しずつ、梨々香に迫っていた。
「連絡も、毎日していい?」
「は?」
「遅くなって構わないから、絶対返事返して。
既読無視だけは、しないで!」
「乙哉、何言って……」
「梨々の既読無視、結構…いや、死にそうなくらい傷つく!!」
びっくりだった━━━━━━━
本当にこの人は、乙哉なの?
これって、ドラマで見るヤンデレ……?
いやいや、そこまでないか……
「梨々!!」
「あ、ごめん!!
……………乙哉、毎日は無理だよ」
「なんで?
梨々、俺のこと嫌い?」
(は?何故、そうなる)
「ううん、好きだよ。
でも、たまには職場の同僚と食事に行ったりしてるの。乙哉だって、スグルくん達と飲んだりするでしょ?」
「それって、男?」
「ううん。女性だよ」
「………わかった。我慢する。
ちなみに、スグル達と飲む時は梨々も連れてくからね!」
「…………乙哉」
「何?」
「どうしちゃったの?」
「ん?」
「なんか、昔の乙哉じゃない」
「そうかも。
この10年、梨々に会いたくておかしくなりそうだったから。再会できて、本当におかしくなったのかも?」
梨々香がアパートに入って、電気がつくまでひたすらアパートを見つめる乙哉。
「どうしたら、梨々と放れないでいられっかなー?
どうしたら………」
その日、マンションに帰りつき梨々香にメッセージを送る乙哉。
『梨々ー!今、帰ったよ!』
なかなか“既読”がつかない。
『梨々ー!』
『返事して?』
『まさか、もう寝た?』
『寂しい』
『梨々、お願い!』
ここで“既読”がつき……
『ごめんね、お風呂に入ってた』
『あ!そっか!』
『乙哉、おかえり』
『ただいま!』
そして、梨々香から着信が入る。
食いつくように出る、乙哉。
「梨々!!」
『乙哉』
「え……なんか、怒ってない?」
『あんな、立て続けにメッセージやめて……』
「だって、寂しいんだもん!」
『わかるけど、びっくりするでしょ!?』
「…………わかった」
『大丈夫だよ』
「え?梨々?」
『私も、乙哉から放れない。
乙哉を放さないよ!』
「梨々……」
『私だって、もうごめんだから!
あんな、寂しいの』
「うん」
『だから、こうゆうのやめよ?』
「わかった!」
漸く、乙哉が落ち着きを戻した。
かのように思われた……が━━━━!!!
「せめて一日でも早く、梨々と一緒に住みたい。
さぁ、どうすっかだなぁー」
通話が終わり、煙草を吸いながら乙哉は考えをめぐらせていた。
でもこれはまだ、序章に過ぎない。
乙哉の“純愛”は、確実に“狂愛”に変わりつつあった。
少しずつ、梨々香に迫っていた。