唯くん、大丈夫?
唯くんは落ち着いてる。
今日最初に会ったときはさすがに動揺してたみたいだけど…
元々いつも落ち着いてたもんなぁ。
私は直視しないように、チラッチラ横目で唯くんを盗み見た。
相変わらず一点を見つめながら、肘をついてそのキレイな手で自分の、これまたキレイな唇をいじっている。
…相変わらず薄めの上唇と柔らかそうな下唇のバランスは完璧で、じんわり赤みがかった色味に妙にドキドキさせられる。
私、昔はあの唇で、
…
…は!
だめだ!
これはセクハラ!今のはセクハラ!!
「ご!ごめんなさい!」
思わず両手で顔を押さえて謝ると、左頬に唯くんの視線が刺さるのを感じる。