唯くん、大丈夫?
「…っ」
…好き。
やっぱり、好き。
どんなに誤魔化そうとしても、4年間静かにしていたわたしの心が訴えてくる。
わたし、唯くんが好きだ。
…また、戻れないかな。
また昔みたいに、彼氏と彼女になれないかな。
もう一度ちゃんと向き合って
もう一度、初めから、
わたしは唯くんのワイシャツをキュッと掴んで、それを言おうと息を吸って見上げた。
「…!」
唯くんのうなじについたキスマークが
わたしの微かな期待を一瞬で粉々にした。