敏腕パイロットのドSな溺愛~離婚するはずが、エリート副操縦士は最愛妻を甘く包んで離さない~
「つかおまえ、なに持ってるんだよ」

大地先輩は私が握り締めているジップ付きのビニール袋の中身に気づいて表情を歪めた。

私はレモンティーの紙パックとストローを持ってきていたのだ。

「これは宝物でお守りだから」

「なんかおまえがかわいそうな子に見えてきた」

すっと左手を握られ、ドキンと心臓が跳ね上がる。

「大地先輩……?」

「そういや指輪、買ってやってなかったな。ステイ中、向こうで見繕っとく。サイズは何号だ?」

「えっ。い、いりません。私たち、離婚するし……」

「おまえが俺の交換条件を飲むまでは、普通の夫婦として接してもらうと言っただろ?」

「そうだけど……」

指輪なんかもらったら、余計に別れられなくなりそうだ。

「ほら、早く言え。あまり時間がない」

「サイズはわかりません」

もらったことも自分で購入したこともないから、本当に不明だった。

「じゃあ適当に買ってくる」

< 32 / 126 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop