敏腕パイロットのドSな溺愛~離婚するはずが、エリート副操縦士は最愛妻を甘く包んで離さない~
「あっ……離婚するまではこういうこともするんですか……?」

「当然だ。新婚早々、夫を欲求不満にする気か?」

「ひゃぁ……っ」

時差もあるし疲れているはずなのに、彼はそれをもろともせずに私を求めた。

なし崩し的な関係は嫌だと一瞬脳裏をよぎるけれど、どうしても拒めない。

離婚を申し出たのに、私は彼の腕の中にいられるのを、ばかみたいに喜んでいる。

「フライトで心配させたご褒美をやるよ」

これは四日間、不安に耐えた私への報奨?

だったら、このまま流されてもいい?

「大地さんが好き……」

私の頭の中は、もうそれだけに支配されてしまう。

「もっと言えよ」

「……好き、大好き」

ささやくたびに唇を啄まれた。

性急に体をつなぎ、互いに絶頂を迎えたあとも、そのままバスルームまで抱きかかえられて二度目が始まる。

あまりの激しさに、私はくたくたになってしまった。

「ちえりは体力がないな」

「大地さんがありすぎるんです」

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