敏腕パイロットのドSな溺愛~離婚するはずが、エリート副操縦士は最愛妻を甘く包んで離さない~
撫でたり、頬擦りしたり……あれ? 十分変態だろうか。

とにかく私があまりにも必死に否定するから、大地さんは笑い始める。

「ごめんごめん、冤罪だった。おまえはキモくない」

ぐいっと腕を引っ張られ、いきなりベッドに押し倒された。

覆い被さりながら、彼はシャツの胸もとのボタンを自らはずす。

「おまえはかわいいよ。まっすぐで、俺しか見てなくて」

「んっ」

初夜ぶりにキスされて、ぎゅっと口を結んだ。

ウブな私の反応に、彼が薄く笑ったのを吐息で感じる。

「この間、俺が好きなキスの仕方を教えただろ?」

「緊張しすぎて覚えていません……」

「なら、もう一度最初からだな。口を開けて」

指先で唇のあわいをなぞられ、小さく開く。

「……ぁ」

「舌を出して。……そう、いい子だ」

「んん……っ」

舌と舌を合わせて絡められた。彼の口内に誘われ、甘く吸われる。大地さんのキスは執拗で濃厚だ。濡れた粘膜が触れ合う気持ちよさに恍惚とした。

ニットの裾から彼の手が滑り込む。

< 50 / 126 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop