敏腕パイロットのドSな溺愛~離婚するはずが、エリート副操縦士は最愛妻を甘く包んで離さない~
「次は海外だな」

「えっ、性急すぎます」

私は今日十五年ぶりに空を飛んだばかりなのに、大地さんはスパルタだ。

「どこに行きたい?」

「ハワイはいつか行きたいと思っていますが……どこでもドアがあれば……」

「ハワイな」

後半部分は聞き流したようで、彼はふむふむとうなずいた。いったいなにを計画しているのだろう。知りたくはない。

とにかく、今日のところは目覚ましい成功を収め、よかったとしよう。




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