敏腕パイロットのドSな溺愛~離婚するはずが、エリート副操縦士は最愛妻を甘く包んで離さない~
「そうだったんですか。本当にありがとうございます」

そういえば、大地さんがアナウンスしたのはあの一回だけだった。

私のために慣れないことをしてくれた彼に感謝する。

「機内で眠れたか?」

「少しうとうとしただけで、そんなには」

「ならヘアメイクの時間まで、ちょっとでも寝てろ」

弾丸旅行のため、今日はこのあとすぐに結婚式で、余分な時間はほとんどなかった。

「ドキドキして眠れそうもありません」

「無理にでも寝ろ。夜は寝かせる気はないぞ」

「え……」

一瞬で耳まで熱くなっていると、ちゅっと口づけられた。

「百回キスするんだろ? 百回程度では済まないけどな」

「急にスイッチ入れないでくださいっ。目がギンギンしてきたじゃないですかっ」

睡眠不足確定だ。

私の反応を笑いながら、彼はバスルームに向かう。なんて罪作りなのだろう。

仮眠もそこそこに、ヘアメイクさんがやって来た。

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