敏腕パイロットのドSな溺愛~離婚するはずが、エリート副操縦士は最愛妻を甘く包んで離さない~
私がホテルに到着して一時間半が過ぎた頃、やっと彼が部屋に来た。

「大地さん、お疲れさまで……え、着替えちゃったんですか?」

パイロットの制服のままだと思っていたのに、彼はラフな私服姿だ。

「ああ。どうせシャワーを浴びるし、クリーニング済みのを持ってきた」

「それならいいんです」

彼の手もとを見て、ほっとした。

「そんなに俺の制服姿が見たいのか?」

からかうような目をされても、私は動じない。

「ガン見したいです」

欲望剥き出しの私に苦笑いしながら、彼は私の頭にそっと手を置く。

「元気そうでよかったよ」

「おかげさまで元気です。飛行機が揺れたときは怖かったですが、大地さんの機内アナウンスが聞こえて、不安な気持ちが吹っ飛びました。私、大地さんが隣にいてもコックピットにいても、同じ飛行機に乗っているなら大丈夫な気がします」

彼は私の安定剤みたいだ。

「俺は基本的に機内アナウンスをしないんだが、あのときだけはおまえのために担当したんだ」

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