レールアウト~婚約者に裏切られて彼の弟(生徒)にせまられます~番外編追加



「あはっ、あははは!!今更、何言ってんですか?私達の熱ーい協力で、成央の呪縛を1つ解いてあげるんですよ!こんな素晴らしい事ないですよ?」

「も、もし……、私があなたの今の言葉を録音してたらどうするんですか?」




「分かりますよ。志保さんはそんな事出来る人じゃないの。それに、盗聴器やカメラ機器買ったとか報告受けてないですし。無音アプリも入れてない」


そっと頬を撫でられてぞっとした。
きっと、私の行動や購入した商品、プライベートまで調べあげられているのだろう。



「さぁ、行きましょう!成央の幸せのために」

「……成央さんは、ここに来たことがあるんですか?」

「えっ?あはっ!そんなの当たり前じゃないですか!」


全然、知らなかった。
成央さんは、学生の頃から優等生で親にも期待されて完璧だった。太央が父親を嫌っているのは知っていたけれど、彼が父親を嫌っていたなんて気付かなかった。

私は彼が手に入るだけで嬉しくて、完璧な憧れな彼しか知ろうとしなかったんだ。

この部屋で何度も愛し合ったのだろうか。
成央さんのアパートで聞いてしまった時のように、甘い声でお互いを深く求めあって。


引きずられるように、奈都さんのアパートを出て外に出た。彼女が振り替えって、にっこりと口角を上にあげた。


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