レールアウト~婚約者に裏切られて彼の弟(生徒)にせまられます~番外編追加
とても、空の青い日だった。吐き出される息は白く舞い上がり、冷たい空気がより澄んだ青色を表現しているようにみえた。
彼女は彼から貰ったクマをつけたショルダーバッグを肩にかけている。その中には、彼の父親を殺そうとする薬品が入っているなんて、誰が信じるだろうか。
午後2時。タクシーに乗って、途中でお花屋さんに寄って花束を1つ買う。
行き先は、おじさまの入院する総合病院だ。
ドクン、ドクンと心臓が大きく脈打つのに、まるで夢の中にいるみたいだった。
私はただ、ぼんやりと彼女に連いていくだけ。
「お見舞いの方ですね?」
「こんにちはー!」
病院に着いえ受付を済ませると、おじさまの病室へと向かう。
「おじさん、お見舞い来ましたー!」
「……2人なんて、珍しい組み合わせだな」
「ふふ、お花持ってきたんですよ!部屋の中も変化がなくちゃつまらないですもんね!」
おじさまの顔が見られなかった。
水道の蛇口をキュッと捻り、花瓶に水が流れていく。
私は、病室の入り口にある洗面所で花瓶の水を代えながら誰も来ないのを見張る役らしい。
使い終えた注射器を彼女は何処に廃棄するのか。バレたらどうなるのか。どんなに考えても悪い答えしか出てこない。
その時──、病室の扉が勢いよく開いた。